よく分かる！名推理型エルドリッチのすゝめ
最終更新：ID:TeR3XIg4vw 2022年03月09日(水) 20:29:06履歴
※コンキスタドール未制限時の構築です
作成日 2022/03/09
最終更新日 2022/03/09
目次 
はじめに
世の中には一口に【エルドリッチ】といっても《神の宣告》や《神の通告》を全投入した型、《アンデッド・ワールド》と《死霊王ドーハスーラ》によって妨害手段を増やす型、果ては【召喚獣】や【十二獣】、【ヌメロン】などのテーマを出張させるといった様々なデッキタイプが存在するが、その中でも永続罠を使いつつ先行での安定性を重視したのがこの名推理採用エルドリッチである。
相手の行動をガチガチに縛りつつ、自分は一方的にアドを稼いでいたいという
デッキレシピ
メイン 40枚
[モンスター]
《黄金卿エルドリッチ》 UR x2
《PSYフレームギア・γ》 SR x2
《PSYフレーム・ドライバー》 N x1
[魔法]
《白き宿命のエルドリクシル》 R x1
《呪われしエルドランド》 SR x2
《金満で謙虚な壺》 SR x2
《強欲で金満な壺》 SR x3
《名推理》 SR x3
[罠]
《紅き血染めのエルドリクシル》 SR x3
《黄金郷のコンキスタドール》 R x3
《永久に輝けし黄金郷》 SR x2
《黄金郷のワッケーロ》 R x3
《バージェストマ・ディノミスクス》 R x2
《虚無空間》 UR x1
《王宮の勅命》 UR x1
《御前試合》 SR x3
《群雄割拠》 SR x3
《スキルドレイン》 SR x3
《黄金卿エルドリッチ》 UR x2
《PSYフレームギア・γ》 SR x2
《PSYフレーム・ドライバー》 N x1
[魔法]
《白き宿命のエルドリクシル》 R x1
《呪われしエルドランド》 SR x2
《金満で謙虚な壺》 SR x2
《強欲で金満な壺》 SR x3
《名推理》 SR x3
[罠]
《紅き血染めのエルドリクシル》 SR x3
《黄金郷のコンキスタドール》 R x3
《永久に輝けし黄金郷》 SR x2
《黄金郷のワッケーロ》 R x3
《バージェストマ・ディノミスクス》 R x2
《虚無空間》 UR x1
《王宮の勅命》 UR x1
《御前試合》 SR x3
《群雄割拠》 SR x3
《スキルドレイン》 SR x3
EXデッキ 15枚
[シンクロ]
《PSYフレームロード・Ω》 UR x1
《天威の龍鬼神》 UR x1
[エクシーズ]
《セイクリッド・プレアデス》 UR x1
《紅貴士―ヴァンパイア・ブラム》 UR x1
《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》 UR x2
《超巨大空中庭園ガンガリディア》 SR x1
《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》 UR x1
《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》 UR x1
《天霆號アーゼウス》 UR x1
[リンク]
《リンク・スパイダー》 SR x1
《星杯竜イムドゥーク》 R x1
《トロイメア・フェニックス》 SR x1
《ヴァンパイア・サッカー》 SR x1
《照耀の光霊使いライナ》 SR x1
デッキ解説
このデッキでやりたいことは
・各種永続罠で相手の行動を制限する
・【エルドリッチ】のギミックをのんびり回しつつ相手のライフを削る
の2点に尽きる。ぶっちゃけこの２点さえ守れていれば大体のデッキに勝ててしまうのが強者たる理由か。
他の【エルドリッチ】の型との違いとして、やはり名推理が挙げられるだろう。このカードの強みはエルドリッチギミックを安定して回転させられることにある。【エルドリッチ】は「無限に妨害を打たれる」「無限にエルドリッチが復活してくる」といった感想を持たれがちだが、実際にはそんなことはなく、計２枚のエルドリクシル・黄金郷罠が無ければリソースが循環しない。テーマの動きとして、罠を発動→除外して後続をサーチ→罠を発動→後続をサーチ…という動きを繰り返し、この流れではカードの枚数は減らなくとも増えないからである。【エルドリッチ】はアドを稼ぎやすいのではなく、失いにくいという表現は、まさにこうしたテーマの特徴を表している。
また、《黄金卿エルドリッチ》にいつまでたってもたどり着かないことも負け筋となってしまう。《紅き血染めのエルドリクシル》や《黒き覚醒のエルドリクシル》に《灰流うらら》をうたれて悶絶してきたデュエリストも多いだろう。ここで、《名推理》のテキストを確認してみる。
 | 名推理 |
| � Я蠎蠅錬院腺隠欧泙任稜ぐ佞離譽戰襪鮴觚世垢襦Ｄ名鐓ご�可能なモンスターが出るまで自分のデッキの上からカードをめくり、そのモンスターのレベルが宣言されたレベルと同じ場合、めくったカードを全て墓地へ送る。違った場合、そのモンスターを特殊召喚し、残りのめくったカードは全て墓地へ送る。 |
初見の人には少々分かりづらいかもしれないが、要するに「モンスターがでてくるまでデッキの上を墓地に送り、めくれたモンスターを時々特殊召喚できる」という効果である。結局めくれたモンスターが特殊召喚できるかどうかは運だけじゃん？と思ったそこのあなた、よく効果を見てほしい。めくったカードは全て墓地に送れるのである。つまり、各種テーマカードを墓地に送れるのだ。このデッキでは通常召喚可能なモンスターが計３枚に絞られていることから、１度の発動で平均して１０数枚のカードを墓地に送ることができる。さらには《黄金卿エルドリッチ》本体もデッキから呼び出すことができ、初動として非常に優秀。
まとめると、《名推理》の利点は以下のようになる。
・圧倒的な墓地肥やし能力で各種テーマ罠にアクセスし、リソースを安定して循環させられる
・《黄金卿エルドリッチ》をデッキから呼び出せる（ただし《PSYフレーム・ドライバー》を除く）
・余ったリソースを《永久に輝けし黄金郷》に変換し、負け筋となる《ハーピィの羽根箒》《ライトニング・ストーム》等のバック除去を自然とケアできる。
・以上の仕事を１枚で行えるので先行でのブン回りが達成しやすくなる
このカードを使って安定して先攻制圧しよう！というのがメインコンセプト。
エルドリッチギミック
《黄金卿エルドリッチ》 x2
《名推理》 x3
《呪われしエルドランド》 x2
《白き宿命のエルドリクシル》 x1
《紅き血染めのエルドリクシル》 x3
《黄金郷のコンキスタドール》 x3
《黄金郷のワッケーロ》 x3
《永久に輝けし黄金郷》 x2
このデッキの大黒柱。なぜか《名推理》がまぎれこんでいるが、初動札としての採用なので間違っていない。
各カード解説
 | 黄金卿エルドリッチ |
| 我らが誇る最強のエースカード。先攻１ターン目に引くと腐ってしまうので2枚採用。除外などが恐ろしい人は3枚投入でもよいが、慣れてくると2枚でも十分だと思えてくる。 �，慮�果は手札の魔法罠1枚と自身をコストにフィールドのカードを１枚墓地に送るというもの。通称エルドリッチビーム。後攻１ターン目にとりあえずビームして相手の妨害を踏みに行くことが多いように感じる。稀に自身のカードを対象にとることもある柔軟性の高い効果。 �△慮�果は自分フィールドの魔法罠をコストに自己蘇生するというもの。非常に優秀で、基本的に弱いカードとなってしまう各種壺や《名推理》の2枚目以降、対面によっては全く意味をなさない《御前試合》や《群雄割拠》などの永続罠を破壊不能3500打点に変換できる。さらには使い終わった永続罠をコストにして自らロックを解除しに行けるなど驚くほど罠ビのとる戦術にかみ合っており、さすが環境上位にいるだけのスペックを持っているといったところか。 |
| 名推理 |
| いわずと知れた初動最強カード。デッキの安定性を高めてくれる凄いヤツ。ただし、残っているモンスターの数を考えて撃たないとデッキのほとんどが消し飛んだりするのでお気をつけて。 たまにデッキ内の黄金卿罠を全部飛ばしやがったり、めくった１枚目のカードが《PSYフレーム・ドライバー》で憤死することがある（１敗）が、それもまたご愛敬。 |
 | 呪われしエルドランド |
| 準制限指定に恥じない強さを持つカード。１回目のサーチさえ通ってしまえば��の万能墓地肥やしを含め２枚分のテーマカードを手に入れたも同然なので、あとはのんびりリソースを回していくだけである。 先攻１ターン目、手札にエルドリクシル１枚とこのカードがあった際に《黄金卿エルドリッチ》をサーチし、そのまま�，慮�果で手札のエルドリクシルをコストにフィールドのこのカードを墓地に送れば、黄金卿罠とエルドリクシル各1枚を墓地に揃えられ、次の相手ターンに《紅き血染めのエルドリクシル》と《永久に輝けし黄金郷》を準備できる。他の手札が強力な永続罠で固まっており、負け筋がそれらを破壊されることだけである、または手札に《黄金郷のコンキスタドール》が既にあるならこのように動くとよい。 |
 | 白き宿命のエルドリクシル |
| デッキから《黄金卿エルドリッチ》を呼び出すことができないために初動札にはなれず枚数も多く取れないが、速攻魔法であることが強いため1枚採用。 《紅き血染めのエルドリクシル》と違って手札から直接打てるのでよくエルドリッチ君を《墓穴の指名者》から守ってくれる。 |
 | 紅き血染めのエルドリクシル |
| デッキから《黄金卿エルドリッチ》を呼び出せ、なおかつ罠であることから�，慮�果も�△慮�果もフリーチェーンで発動できる非常に優秀なカード。文句なしの3枚採用。 相手ターンに�，如垈�金卿エルドリッチ》を特殊召喚→自ターンに�△撚�金卿罠セットの流れが強い。 忘れがちだが、�，糧�動 後 にアンデッド族のみの特殊召喚制限がかかる。エクストラデッキの殆ど、特に《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》が出せなくなるので気を付けよう！（1敗） |
 | 黄金郷のコンキスタドール |
| 対象を取らずにカードを破壊できる便利屋さん。日夜相手の初動をつぶすことに精を出している・・・らしい。 �，慮�果はこのカードがモンスターになってから相手カードを破壊するためスキルドレインに無効にされるように見えるが、実際は罠カードの効果として扱われるために無効にされることはない。安心して破壊活動を続けよう。 自分フィールドのカードも破壊できるので、永続罠によるロックを自分から外したり、《黄金卿エルドリッチ》を自ら破壊して自己蘇生できるようにするといったプレイングも存在する。いずれもレアケースだが、実戦で使えると気持ちよくなれるテクニックだ。 |
 | 黄金卿のワッケーロ |
| 墓地のカードを除外できる効果を持つ。 ３枚採用しているが、これは《バージェストマ・ディノミスクス》による手札コストと《名推理》による墓地アドを重く見ているため。ただし、現状だとエルドリクシル４枚に対して黄金郷罠が計８枚と過剰であること、また、このカード単体のパワーは高くないことから２枚以下に抑えても良い。 【エルドリッチ】ミラーだと一転して重要カードとなる。相手のエルドリッチをいかに除外するか、また、いかに自分のエルドリッチが除外されないようにするかが勝負の要点となるだろう。 このカードにチェーンして《黄金郷のコンキスタドール》を発動することで、墓地で発動する効果を発動させずにモンスターを除去できる*1。実質モンスター除外と同じことができるので覚えておきたい動きの一つ。 |
 | 永久に輝けし黄金郷 |
| アンデッド1体をリリースしてモンスター効果・魔法・罠を無効にできる後詰め担当。《名推理》から得た莫大な墓地アドはとりあえずこいつに使っておくと相手を封殺しやすくなる。 《紅き血染めのエルドリクシル》が一緒に伏せてある場合は、相手のドローフェイズに発動して《黄金卿エルドリッチ》を先に立ててしまうとよい。 他の型では1枚採用に留まることが多いが、《名推理》によって墓地に落ちてしまわないよう、また、《名推理》が生み出す墓地アドを有効活用できるよう2枚採用となっている。 黄金郷罠をリリースした方がお得感があるが、このカードを使用する=相手のマストカウンターを潰せたということなので、ためらわず《黄金卿エルドリッチ》をコストとしてしまってよいだろう。 各種エルドリクシルでサーチするとリソースの循環がそこで途絶えてしまう。ので、あくまでも有利な状況を有利なままで固定するカードとして認識すべきか。 |
ドローソース
《強欲で金満な壺》 x3
《金満で謙虚な壺》 x2
正直こいつらの枚数は好みによる。エクストラを使わないデッキが持つ特権である脱法《強欲の壺》こと《強欲で金満な壺》、3枚除外でも打てる柔軟性の高い《金満で謙虚な壺》の２種類だが、いずれも違った強みがあるので適宜枚数は調整していくとよいだろう。ちなみに筆者は、壺の2枚目は弱いが初手に１枚来てくれると嬉しいというバランスをとって計5枚の採用に落ち着いている。
各カード解説
 | 強欲で金満な壺 |
| 1枚が2枚に増えるヤケクソアドカード。このデッキにおけるドローという行為は、強力だがサーチしにくい永続罠を手札に引き込めるという点で重要度が高く、ただカードを２枚引く以上の意味を持つ。文句なしの３枚採用。 惜しむらくはメインフェイズ１の開始時にしか発動できない、ランダム除外、3枚除外だとただの１ドローであり弱くなることか。2枚目以降はコストとして使用したい。 |
 | 金満で謙虚な壺 |
| 除外するカードを選べ、３枚除外でも最低限の仕事は果たす扱いやすいドロソ。《強欲で金満な壺》と比べ、２枚目が手札に来てしまってもギリギリ許せる胃にやさしいカードとも。 扱いやすさの代わりに爆発力は下がっているので３枚採用するほどではない、ということで2枚採用。ただ、この２種の壺の枚数配分は正解がないので、先も述べたが個人の好みに合わせて調整していこう。 |
永続罠
《御前試合》 x3
《群雄割拠》 x3
《スキルドレイン》 x3
《王宮の勅命》 x1
《虚無空間》 x1
何故か存在を許されているやべーやつら。全員悪人アウトレイジ。マスターデュエルで生まれるストレスの半分はこいつらが生み出しているとも。
真面目に話すと、高速化に高速化が進んだ現代遊戯王に低速罠デッキが対抗していくための最後の手段。インフレが進みコナミによって魔改造されたモンスターたちは当然のように１枚から２〜３枚のカードを生み出してくるので、それに対応するためには１：∞交換ができる永続罠が必要となってくる。
使用デッキがある程度限られてくるガチの大会ではこの枠を上手く入れ替えてメタっていくのだが、デュエリストたちが思い思いのデッキを使ってくる混沌とした現環境では《群雄割拠》《御前試合》《スキルドレイン》といったモンスター関連を縛っていくカードが良いだろう。悪さをするカードって大体モンスターだし。
各カード解説
 | 御前試合 |
| モンスターの属性を１種類に縛る。《群雄割拠》と同じく、相手のデッキや展開ルートが把握できないと有効に使い辛い知識を問われるカード。正直筆者も使いこなせていないのが本音。 このカードの発動下で出せるエクストラは《セイクリッド・プレアデス》と《照耀の光霊使いライナ》、《PSYフレームロード・Ω》のみ。ランク１０やその他リンクモンスターが出せなくなることは頭に置いておこう。 《黄金卿エルドリッチ》などの光属性モンスターがいるときに相手のメインフェイズ前に打つと壊獣等によるリリース除去をケアできる。相手のデッキがヌメロンや壊獣カグヤだと分かったら早めに発動しておくのが吉。《群雄割拠》についても同様のプレイングを取れる。 このレシピにおいては３枚採用となっているが、カードの強さが相手に極端に依存するために環境の流行をみて枚数調整していきたい。 |
 | 群雄割拠 |
| モンスターの種族を１種類に縛る。《御前試合》と似た性質を持つのでそちらも参照してほしい。 このカードの発動下ではアンデッド族である《紅貴士―ヴァンパイア・ブラム》《ヴァンパイア・サッカー》を主にエクストラから出すことになる。 |
 | スキルドレイン |
| 強い。これ１枚で大体のデッキは沈黙する。申し訳程度に1000ライフを要求してくるが、リターンの方が圧倒的に上回っていることで有名。 当然だが自分のモンスターも効果を無効にされるので気を付けよう。 |
 | 王宮の勅命 |
| 制限カード。《ハーピィの羽根箒》《ライトニング・ストーム》をはじめとしたバック除去を永久に無効にできるので、魔法罠をバンバン破壊される＝死となるこのデッキにおいては無類の強さを誇る。なんなら初動となるサーチ魔法も潰せるため異様に強い。コナミ♡制限解除して♡絶対悪用しないから♡ 維持コストとして毎ターン700LPを持っていかれるが、このカードで相手を封殺できているならばこちらが一方的に殴れる状況になっているから問題ないだろう。ただ、ミラーなどで膠着状態になった時に発動してしまうとロックされ、延々とライフを支払い続ける羽目になる。ライフが700の倍数だと自壊せずそのまま自滅してしまうので運用には注意したい。 |
 | 虚無空間 |
| 《王宮の勅命》と同じく制限カードではあるが、このデッキでは強みが生かしにくく単なるパワカとは言い難い。黄金郷罠２種や《黄金卿エルドリッチ》の自己蘇生効果が特殊召喚制限に引っかかること、ライフを削る手段に乏しく相手に数ターンの猶予を与えてしまうことが問題となってくる。その間に対処札を引かれてしまうと敗北してしまうこともあるので、1ターンのみの特殊召喚封じとして割り切り《黄金卿エルドリッチ》の自己蘇生コストとしてしまうのもよい。 |
汎用罠
《バージェストマ・ディノミスクス》 x2
実質自由枠みたいなもので、各種永続罠で打ち漏らした脅威を雑に処理できるカードであればなんでもよい。ということで、このデッキでは《バージェストマ・ディノミスクス》を採用している。レアという安さもあって採用しやすいカードであり、エルドリッチギミックによって手札コストが楽に支払え、かつ相手フィールド上のカードをフリーチェーンで除外できる唯一無二の性能ということでいぶし銀な活躍をしてくれる１枚。
よくある入れ替え候補として《ドラグマ・パニッシュメント》が挙げられる。《古神ヌトス》をエクストラに採用することで、モンスター１体破壊＋なんでもカード１枚破壊という破格の性能となる。次の自ターンの終了時までエクストラからモンスターを出せなくなるというデメリットはあるが、元々エクストラを必要としない【エルドリッチ】では問題ない。
各カード解説
 | バージェストマ・ディノミスクス |
| 手札１枚と引き換えに表側表示のカードをなんでも除外できる便利枠。コストではなく効果処理中に手札を捨てるので、無効にされてもカードを節約できる地味に偉いテキストを持っている。また、発動を介さず黄金郷罠を墓地に送れるために重宝したりもする。 ミラーでは有効な１枚。《黄金郷のコンキスタドール》や《永久に輝けし黄金郷》程度しかケアするカードが無く、発動タイミングに気を付ければ問答無用で相手の《黄金卿エルドリッチ》を除外できる。除外できなくとも有利交換なので問題ない。 �△亮�己蘇生効果は、リンク数を稼いだりわずかに足りない打点を補ったりとたまに役割を持つので覚えておくとよいだろう。《名推理》によって墓地に送りやすいという点も噛み合っている。ちなみに、モンスター化したこのカードはモンスター効果を受けないという謎に強い耐性を持っているので覚えておくと役立つかも。*2 |
手札誘発
《PSYフレーム・γ》 x2
《PSYフレーム・ドライバー》 x1
【PSYフレーム】の皆さんを採用。名推理で《灰流うらら》や《増殖するｇ》がめくれると悲惨なので、通常召喚できるモンスターの枚数を《黄金卿エルドリッチ》２枚と《PSYフレーム・ドライバー》１枚の計３枚に抑えられる手札誘発として優秀である。《無限泡沫》はカードパワーが少々低いか。
【エルドリッチ】は能動的なアクションに乏しく、後手を取った際に相手の盤面を捲り返すことが難しい。
後手時の捲り札としての採用ならば壊獣に代表されるリリースによるモンスター除去でも問題ないのでは？と考えるかもしれないが、実際そうである。ここもまた、個人の嗜好や環境に合わせて変えていくとよい。
各カード解説
 | PSYフレーム・γ |
| 手札誘発としては最高峰の性能を誇る。無効にして破壊するためにリンク召喚などの素材にすることも許さず、自ターンの《灰流うらら》を無効にしたうえで《PSYフレームロード・Ω》による1ハンデスを構えられる上振れ要素も備えた上質な1枚。通常召喚できないということで《名推理》ともかみ合っており、十分に採用する価値があるといえる。 自分フィールドにモンスターがいると発動できず、また自身の効果で呼び出した《PSYフレーム・ドライバー》はエンドフェイズ時に除外されてしまうことから2枚目以降は腐ってしまう。引いてしまった場合は潔く《バージェストマ・ディノミスクス》や《トロイメア・フェニックス》のコストにすることを目指そう。 |
 | PSYフレーム・ドライバー |
| 《PSYフレーム・γ》というパワカを採用するためにデッキに混ざりこんでしまった不純物。手札に来たり《名推理》でめくれたりすると毛根が死滅していく。制約と誓約みたいなものとして割り切るほかない。 基本的に手札に来るだけで有効札-1みたいな残念カードだが、黄金卿罠や《黄金卿エルドリッチ》をリリースしてアドバンス召喚することでそれらを墓地に送る手段として活用できたりする。 |
エクストラデッキ
【エルドリッチ】にはエクストラは必要ないとは言われるが、突き詰めるとやっぱり必要になってくる。
投入枚数の方針は、
1枚：あったら便利。特定の対面で使う。
2枚：試合中に1度は使う。
3枚以上：絶対に1度は使う。
みたいな感じ。３枚以上の投入はメインからそのカードを出すためだけのギミックが仕込まれている場合くらいだろうか。複数投入するのは《強欲で金満な壺》のリスク軽減なので、デッキに３枚しかないカードのために同じ役割のカードを3投するよりも違うカードをいれて対応力を上げた方が良いように思える。
8シンクロ
《PSYフレームロード・Ω》 x1
《天威の龍鬼神》 x1
《PSYフレーム・γ》から出す枠。《強欲で金満な壺》で除外されてしまわないよう計2枚の枠をとっているが、相当なレアケースであり1枚のみの採用でも十分だと感じる。
各カード解説
 | PSYフレームロード・Ω |
| 制限カードにも指定されている汎用8シンクロ。《PSYフレーム・γ》の効果が自ターンに使えた際にシンクロ召喚する。 �，砲茲蟲浸�的な1ハンデスを行うだけでなく、�△砲茲辰栃菽魯▲匹皺麌�できるエルドリッチギミックにかみ合った能力を持っている。 |
 | 天威の龍鬼神 |
| 汎用8シンクロ。《強欲で金満な壺》で《PSYフレームロード・Ω》が除外されてしまった時に《PSYフレーム・γ》から出すカードとして保険採用しているが、一度もその状況になったことはない。正直抜いてもいいので部員の皆は好きなカードを入れよう！ 他に有力な8シンクロとして《スターダスト・ドラゴン》が挙げられる。バック除去から罠を守れるので負け筋を一つケアできる有能だが、いかんせんURなのでお財布に優しくない。 |
ランク５
《セイクリッド・プレアデス》 x1
《紅貴士―ヴァンパイア・ブラム》 x1
黄金郷罠２枚から出す枠。試合中に一度は使うことがあるので計２枚の採用。１枚だと壺で飛んでいかないのか心配なので最低２枚、多くて３枚程度が妥当な枚数だろう。
各カード解説
 | セイクリッド・プレアデス |
| フリーチェーンでなんでもバウンスできる5エクシーズ。使い終わった黄金郷罠を素材として墓地に送りつつ妨害枚数を増やせるので強力な１枚。光属性なので《御前試合》発動下でも出せるのが偉いとかなんとか。 １枚採用となっているのは筆者の懐事情が寂しいため。財力にあふれた部員の皆はちゃんと2枚入れようね！ |
 | 紅貴士―ヴァンパイア・ブラム |
| 黄金郷罠２枚で出せるエクシーズモンスター。相手の墓地にいるモンスターをパクれる効果を持っているが、直接的な妨害になりにくく《セイクリッド・プレアデス》には劣ってしまう。アンデッド族なので《群雄割拠》発動下でも出せることが差別点となっている。 |
ランク１０&アーゼウスセット
《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》 x2
《超巨大空中庭園ガンガリディア》 x1
《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》 x1
《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》 x1
《天霆號アーゼウス》 x1
計６枚の採用。《黄金卿エルドリッチ》を継続的に蘇生していくためにランク１０は出しやすく、必然的に枠も多めに取ることになる。《天霆號アーゼウス》はランク５からも出せるが、分類上の分かりやすさを優先してここにまとめた。
各カード解説
 | 超弩級砲塔列車グスタフ・マックス |
| 【エルドリッチ】におけるエクストラ最重要カード。こいつだけは最低限生成しておくことをお勧めする。できるだけエクストラに残っていてほしいので2枚採用。 ライフを削る手段に乏しいこのデッキにおいては2000の効果ダメージが非常に有用。自己蘇生した分も含めた《黄金卿エルドリッチ》2体とこのカードの効果で、2500+3500+2000=8000ライフを削る動きは頻出事項なので覚えておこう。 |
 | 超巨大空中庭園ガンガリディア |
| 相手のカードを何でも破壊できるランク10の便利枠。フリーチェーンではないので確実に仕事をこなせるとは限らないが、場の《黄金卿エルドリッチ》からカード破壊できるようになるのは偉いので1枚採用。また、他のランク10の中で最も攻撃力が高く（ATK3400）、《黄金卿エルドリッチ》2体から墓地を介さず相手の3000打点を超えられるのは時々役に立つ。 |
 | No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ |
| 恵まれたステータスにフリーチェーンで完全耐性を付与できるパワーカード…のはずだが、意外と出す機会は少ない。1か月程度使ってきた中で一度しか出す機会がなかった*3ため、半分自由枠みたいなものかもしれない。 |
 | 超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ |
| すごくでっかくてすごくこうげきりょくあるすごいかーど。現実では《天霆號アーゼウス》の下敷きとしての採用。 出したいタイミングが ・ランク１０の素材となる《黄金卿エルドリッチ》が2体いる ・相手の場に《黄金卿エルドリッチ》２体では処理しきれないほど大量にモンスターがいる ・何の耐性もないこのカードを出しても除去されない というかなり限定的な条件をクリアしなければならないので、基本ただの下敷きだと考えてもらって構わない。イラストはかっこいいんだけど。 |
 | 天霆號アーゼウス |
| めるふぃーずと合体ばかりしている変態。5エクシーズや10エクシーズに重ねればあっという間に最強の捲り札が完成する。対象も取らず破壊でもない全体墓地送りはさすがにパワーが違う。 強力なカードではあるが、罠をフィールドに残して戦うこのデッキでは使用タイミングが難しい。あくまでも不利な状況を返すための存在といったところか。 |
リンク１
《リンク・スパイダー》 x1
《星杯竜イムドゥーク》 x1
計２枚の採用。黄金郷罠を墓地に送るために使うので、最低２枠は確保しておきたい。予算の都合上カードを揃えられない人はここを4枠程度取っておくとよいかも。
各カード解説
 | リンク・スパイダー |
| 通常モンスターで出せるリンク１。黄金郷罠を墓地に送るためだけに存在している。 効果はあってないようなものだが打点が1000あるのが偉かったりする。 |
 | 星杯竜イムドゥーク |
| トークン以外の通常モンスターで出せるリンク1。役割はもちろん黄金郷罠を墓地に送ること。 《リンク・スパイダー》との違いとして、攻撃力が100低い代わりにリンクマーカー先のモンスターを戦闘時に破壊できる効果を持つ。ただ、100戦程度やってこの効果を発動できたことはない。相手からしてもケアするのは簡単だろうし、そう考えると《リンク・スパイダー》の方が攻撃力が高いので有能という見方もできる。 |
リンク２
《トロイメア・フェニックス》 x1
《トロイメア・フェニックス》１枚のみの採用。リンク２が欲しいからというよりは、エクストラにバック除去が欲しいから入っているという方が正しい表現。
各カード解説
 | トロイメア・フェニックス |
| 「カード名が違う2体のモンスター」というガバガバな召喚条件を持つ。 どのモンスターからも出せるバック除去ということで1枚採用。 汎用リンク2には《トロイメア・ケルベロス》も存在するが、できることは特殊召喚されたモンスターの破壊。モンスターへの対処は他のカードでどうとでもなるのでこちらが優先された。 |
ミラー用
《ヴァンパイア・サッカー》 x1
《照耀の光霊使いライナ》 x1
計２枚採用している。ミラーにおいては永続罠が死に札となりメインデッキが弱くなってしまうので、エクストラに対処札を用意しておくことが必要。ということで最低2枚は取っておきたい枠でもある。
各カード解説
 | ヴァンパイア・サッカー |
| アンデッド族2体で出せるミラー用カード。�△慮�果で継続的にアドを取っていくことで有利を生み出す。 ��は相手のアンデッド族をアドバンス召喚のリリース素材にできる効果。�，覇端貍ご�したモンスターをリリース除去できる他、ミラーにおいては《黄金卿エルドリッチ》を除去できるようになる。《黄金卿エルドリッチ》の自己蘇生効果をよく見ると、実は手札に戻したのち自身を特殊召喚しなくてもよいので、単にサルベージ効果として使用しそのままアドバンス召喚につなげられる。 �，慮�果は�△箸�み合っており、長期戦になった場合に相手の墓地の適当なモンスターを蘇生しては殴っていくことでカードを引ける。 |
 | 照耀の光霊使いライナ |
| 《ヴァンパイア・サッカー》と同じくミラー用カード。相手の墓地の《黄金卿エルドリッチ》を自分のフィールドに釣り上げて再利用を防ぐ。 召喚条件は光属性モンスターを含むモンスター２体なので、《バージェストマ・ディノミスクス》も素材にできたりする。 �△慮�果で《PSYフレーム・γ》や《PSYフレーム・ドライバー》をサーチすることも一応は可能だが、実戦で使えたことが無いのでよくわからない。もし発動出来たら教えてね！ |
プレイング
デッキ解説でも述べたが、永続罠で相手の行動を縛りつつ《黄金卿エルドリッチ》でビートしていくのが基本方針。
先攻
理想的な状況として、
・永続罠が２枚以上
・《黄金卿エルドリッチ》が呼び出せる、または召喚されている
・エルドリクシルと黄金郷罠が計２枚以上ある（墓地かフィールド）
・《永久に輝けし黄金郷》を構えられている
の３点を満たせるように動いていく。永続罠がないと妨害が足りずに押し切られることが多いので、ドロソを最大限利用してなんとか引き込もう。また、逆に永続罠が十分にそろっている状況では《永久に輝けし黄金卿》を優先してセットしていく。大抵のデッキは永続罠を守っているだけで勝てるので、負け筋を潰していく思考が大事。
後攻
能動的に動けるようなデッキでもないのでかなり辛い。《PSYフレーム・γ》がうまく刺さって相手の展開が止まったり、事故を祈ったりして自分が動けるように期待しよう。ただ、相手の妨害がモンスターに対するものばかりであり、且つこちらがモンスターを疑似的に除去できる《御前試合》や《群雄割拠》を引き込めていたら勝ちの目はある。メインギミックが粘り強くライフを守ってくれるので、なんとかして生き残る道を模索しよう。
2ターン目以降
長期戦に持ち込めれば後攻をとったとしても勝てる未来が見えてくる。《黄金卿エルドリッチ》の自己蘇生による3500打点で戦闘破壊しつつ、その他罠で盤面有利をとるのが方針。元々ライフを削るのは得意ではないデッキなので、一度有利に持ち込めたら２，３ターンかけて相手のライフを削るプランを見据えるとよいかもしれない。
おわりに
Wikiにページを作って投稿するという行為が初めてなので色々と不慣れな記事となってしまったがご容赦を。【エルドリッチ】のデッキ構築には正解がないので、もしこの記事を読んで「ワイの方が強いレシピ使っとるで！」となったら、ぜひ記事を投稿してほしい。
指摘・意見などあればコメントしてってや！
追記：コンキスタドール制限について
つらい。具体的には以下がつらい。
・テーマ内で構えられる妨害が減った
・５ランクエクシーズが出しにくくなった
・黄金郷罠の枚数が少なくなったので、ギミック用カードの確保のために妨害としてカウントできない《黄金郷のガーディアン》を採用する必要が出てきた
従来の永続罠ガン積み型エルドだとコンキの枚数差でパワーが足りなくなりそうなので、《隣の芝刈り》とアンワドーハに代表されるアンデットギミックを投入して60枚デッキとして戦っていくのが吉かもしれない。
・テーマ内で構えられる妨害が減った
・５ランクエクシーズが出しにくくなった
・黄金郷罠の枚数が少なくなったので、ギミック用カードの確保のために妨害としてカウントできない《黄金郷のガーディアン》を採用する必要が出てきた
従来の永続罠ガン積み型エルドだとコンキの枚数差でパワーが足りなくなりそうなので、《隣の芝刈り》とアンワドーハに代表されるアンデットギミックを投入して60枚デッキとして戦っていくのが吉かもしれない。
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